溶連菌感染症|宮前区・宮前平駅|小児科|あかちゃんからのこどもクリニック宮前平

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溶連菌感染症

溶連菌感染症|宮前区・宮前平駅|小児科|あかちゃんからのこどもクリニック宮前平

こんにちは 😛 

院長の髙橋 英里佳です。

少しずつ、病気についての情報もこちらで発信できればと思います。

今回はその第一弾。

昨年から引き続き、溶連菌の患者様が比較的多い印象があります。

今日はその溶連菌について色々とお伝えできればと思います 🙂 

 

*溶連菌感染症とは?

溶連菌感染症とは、A群β溶血連鎖球菌という細菌による感染症です。

風邪と似た症状ですが、治療には抗菌薬が必要なため、早めの受診が大切!です。

 

*どうやって感染する?

 感染者の咳やくしゃみ、鼻汁などに含まれる菌が体内に入ることで感染します。いわゆる飛沫感染により、感染します。

 

*どれくらいの潜伏期間があるの?

およそ26日間です。

つまり、お子さんが感染してから26日後に発熱やのどの痛みなどの症状が現れることが多いです。家族やお友達に感染していた場合、数日後に症状が出ることがあるため、症状がなくても注意して観察することが大切です。

 

*どんな症状が出るの?

・急に38℃以上の高熱が出る

・のどが赤く腫れて痛がる

・扁桃腺に白い膿(うみ)がついている

・体や顔に細かい発疹が出る

・首のリンパが腫れる

・腹痛や吐き気、頭痛などが出ることも

風邪と似た症状ですが、咳や鼻水はあまり出ないのが特徴です。

 

*どうやって診断するの?

 病院では、のどを綿棒で擦って、溶連菌の迅速検査を行って診断をします。

検査結果は10分前後でわかります。

 

*どうやって治療をするの?

 溶連菌は、細菌感染なので、抗菌薬で治療をします。アレルギーや今までの治療が上手くいかなかった場合などを除き、基本的にはペニシリン系の抗菌薬を10日間内服していただきます。熱やのどの痛みは、薬を飲み始めて23日で良くなることが多いですが、再発や合併症を防ぐためにも、途中でやめずにしっかりと飲み切ること』がとても大切です!!

 また、のどの痛みに対しては、のどの炎症を抑える薬を内服したり、痛みで飲食ができない場合には、食事の約30分前に鎮痛剤を使用してもらったりして対処をします。

 

*合併症ってどんなものがあるの?

 とても稀ですが、次のような合併症が出ることがあります。

 ・リウマチ熱:心臓の合併症、関節痛など

  ・急性腎炎:血尿・蛋白尿、むくみ、高血圧などの症状を認める病気です。

       1~4週間後に血尿、尿の泡立ち、顔のむくみなどが出現した際は必ず受診してください!!

 

*登園・登校の目安は?

 溶連菌と診断され、抗菌薬を飲み始めてから24時間以上経過していて、熱が下がっていればOKです。

川崎市の場合、登園許可証・投稿許可証が必要となりますので、再度受診してください。

 

*よくあるご質問(Q&A)

 Q. 家族にもうつりますか?

 A. はい、特に兄弟や両親など、密に接する人にうつる可能性があります。手洗い、うがいを徹底しましょう。

 

 Q. 溶連菌は自然に治ることもありますか?

 A. 軽い場合は、自然に治ることもありますが、合併症を防ぐために抗菌薬が必要です。

 

*保護者の皆様へ

 お子さんが突然高熱を出すと、とても心配ですよね。溶連菌はしっかりと治療をすればすぐに良くなることが多い病気です。

 「いつもと違うな」「のどを痛がっているな」と感じたら、無理せず早めに受診をしてください。保育園や幼稚園、学校で流行っているよ、という情報も適切に診断するために大切な情報です。事前に記入いただくweb問診でお知らせいただけたらと思います。